昨年11月のインド旅行 提出用感想文の転載です。
少し長いですが、良かったらお読みになってください。
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2007/11月11~24日、インドに行ってきた。
私のクリスタルワークの師匠、坂本知忠師ひきいるプレクシャー・ディヤーナ国際キャンプでの瞑想研修に参加した。
1. 坂本師との出会い
坂本師との出会いは20年近く前のことになる。幼い頃から踊ってきた私は大学卒業と同時に暗黒舞踏の欧州遠征メンバーとして渡仏し、約2年間パリ在住の職業ダンサーとして過ごした。そして自身の舞踊法を確立しようと意気揚々と帰国したが、学校卒業後の順調な出だしとは裏腹に、東京ではなかなか踊りでは食えず、いじいじとした毎日を送り、いわゆる「スピリチュウルジプシー」となり、「自分は誰で、何のために生れてきたのか」という答えを探し、ありとあらゆる瞑想法や怪しげなワークショップを受講しまくっていた。
そんな時、ふと立ち寄ったクリスタルショップで坂本師のクリスタルワーク講座のチラシを見つけ早速受講し、今もご縁を続けていただいている。
20年前に師に教わったことは「型にはまらないこと」「こだわらないこと」「何かの教えに(あるいは自分の考えにすら)固執しないこと」であった。そして今、師は福島県の只見町で叶津番所を保存しつつ、隣接する「みずならユイ道場」の運営をされている。道場を使用させていただき、現在私の主宰する巫女舞合宿などの際に坂本師にお会いし、最近は「全肯定、全活用」を学ばせいていただき、お会いするたびに新しい発見がある。
2. 宗教的な遍歴
パリ在住のために、日本ではなかなか読まない本を持って行こうと選んだのは「法華経」と、もう一冊(こちらは何だったか忘れた)。繰り返し読み、そして日本について考え、仏陀という人に引かれた。それは宗教として帰依するというのではなく、生活哲学とてしてそれを説いた人間ブッダに憧れたのだと思う。
帰国して仏教について学ぶうちに、どんどんインドの神々やさまざまなシャーマニズムに引かれ始めた。バレエ界のキラ星・ベジャールの言葉を借りるならば「ドンファンのように神々に憧れ、心惹かれた」状態で、やはり宗教ではなかったと思う。
それからの何年かはヒンドゥーの神々がメインで、やっと自分のスタジオをもてたのが1996年、スタジオの入り口には踊る神ナタラージャに化身したシヴァ神。その他ガネーシャやターラー、誰が見てもインド舞踊のスタジオのようなインテリアだった。
そして2005年。巫女舞というクラスを増設し、舞い始めたとたんに自分の中で何かが変化した。
「我、即神なり、人類即神なり」人はその中に宇宙と神を宿している。自分も他の人も魂の存在で光の柱を立てることができる。ということに思い至った。
3. 今回のインドでの収穫
プレクシャー・ディヤーナというのは、ジャイナ教の僧侶が確立した瞑想法で、その内容は曖昧模糊としたものではなく、かなり科学的で分析的なものだ。システマティックに作られていて初心者でも取り組みやすいが、しかしとても奥が深くその内容については私のような薄学無知な者が語れるものではないが、機会があれば文章にしてまとめたいと思う。
そして、僧侶達は非常に熱心に、在家信者でない私達にでも指導してくれる上に、ジャイナ教に帰依することを進めたりもしない。心が広く優しい人たちなのだ。坂本師が「そこには本物がある。本物を見せたい」といっていた意味がよくわかる。
朝の5時45分から、夜の8時半まで、昼休み1時間半をのぞきピッチリ時間割があり、瞑想と理論。ノートもとったりして高校生以来の勉強の日々。
瞑想についての指導は分かりやすく「呼吸は魂の入り口」と、丁寧に自分の中を見つめていく数々の方法を論理的に学ぶことができた。一番、収穫だったのは日本で行っている巫女舞が「心と身体と魂をつなぐ」という趣旨のもと、いつも心と身体について考え、2007年9月頃から、ぼんやりとその結論が出始めていたことの確証が得られたことだ。
キシャンラージ師の授業で「自分は誰で、なぜここにいるのか」というダイレクトな質問について瞑想し、私が得た答えは「私は宇宙の一部分で、人としての道を学ぶためにここにいる」というものだった。そして、僧侶達のお話の中で一番心に響いたものは、「魂は何にも属さない。国籍にも、年齢にも、性別にも、職業にも、宗教にも」という一説だった。宗教を生活としている僧侶の口から、魂は宗教にすらも属さないという言葉を聴いたとき、私の魂は喜んでいた。心から素敵なお坊様たちだと思い嬉しかった。
瞑想キャンプの終了時、いただいたホーリーネームは「バハーシュワラ」
意味は「太陽の光、sun light」
キャンプの街ウダイプールは王様がいて、武士階級の人たちが信仰するのは「太陽」。街のあちこちに太陽の紋章があり、大好きな太陽に守られていたことも嬉しかった。
4. その他
旅行の間、前後4日間の観光の日々は半分以上が移動で、観光バスで一日5時間以上、夜行寝台列車で10時間、楽しいながらも、旅行前日本で過酷な日々だったため睡眠不足を取り返すべく眠り続けの日々。坂本師につけていただいたあだ名は「眠り姫」。これは母が私につけたあだ名と同じ。乳児期は死んでいるんじゃないかと鼻の穴に手を当てるほどで、高校生の時はたびたび妹に「姉さん死んでないか見てきなさい」と命じたほどで36時間連続睡眠記録もあり、よっぽど今世の誕生がしぶしぶだったのだと確信ヾ(^o^;。
最後の日に受けたシロダーラ。一度やってみたかったアーユルヴェーダの施術で、それはそれは気持ちよく、日本人独特の繊細な手のエネルギーと比べるとかなり大雑把でアジア的ではありますが、さすがに本場。ダイナミックに全身癒してくれた。帰国して2日間ぐらい自分の身体から高級海老天のごま油のにおいがした。(お風呂入っていたのに!!)
起こったことすべてが贈り物のような毎日でした。
機会を下さった坂本師、ご一緒してくださった25名の皆様にもいろいろ教えていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。
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読んでくださって、ありがとうございます。
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